伝え方のプロである著者が、言い方一つで魅力と納得感が上がるポイントを紹介
伝え方のプロである『好かれる人が無意識にしている言葉の選び方』の著者である中谷彰宏さんが好印象を与える言い方を紹介してくれています。
中谷さんによると、以下の3人のために書き下ろしてくれたみたいです。
①いい人なのに、言葉で損をしている人。
②どこで損をしているか、気づかない人。
③嫌われない言葉を、好かれる言葉に上げたい人。
とはいえ、多くの人がどれかしら当てはまると思います。ちなみに僕は全て当てはまっていました。
本記事では、58ある中から、5つ抜粋して紹介します。
目次
- 断る時は「なぜかと言うと」より、「残念」。
- 「話が変わりますけど」より、「それで思い出したんですけど」。
- 「いらっしゃいませ」より、「こんにちわ」。
- 「3つ質問があります」より、「1つ聞きたいことがあります」。
- 課題を聞き出す時は「何か課題はありますか」より、「問題なんてないですね」。
断る時は
「なぜかと言うと」より、「残念」。
誘いを断っているのに好かれる人と、誘いを受けているのに嫌われる人がいると言います。
「仮のスケジュールが入っていて、行けたら行きます」は感じの悪い言い方になります。
みなさん使っていませんか?
来るのか来ないのかがはっきりしないため、正確な人数が把握できず、予約もできません。こう考えると非常に迷惑ですね。
個人的には、「行けたら行く」は、ほとんど来ないと思っていいでしょう。
さらに意外だったのが、行けない理由を伝えない方が良いと言います。よくよく考えると、理由を聞かれてもないのに、クドクドと挙げてはいませんか?
これでは、行きたくないのを理由をつけてごまかしていると言う印象を受けてしまいます。その理由が本当であれ、嘘であれは関係ないでしょう。
では、どう断れは、好印象を残せるのだろうか?
断り方がうまい人は、「なぜかと言うと」という理由をいっさい挙げずに、「残念! 行けない」と言います。
「残念」という感情だけのほうがリアルです。
理由のあるほうが、ウソっぽいのです。
実は、理由より感情を伝えるほうが、断れた側も、本当は行きたかったんだなと感じるようです。
意外でしたが、理由をつけて断りを入れるのはやめましょう。
これからは「残念! 予定入ってた」とだけ伝えましょう。
理由より、感情を伝えよう
「話が変わりますけど」より、
「それで思い出したんですけど」。
相手の話が長い時、もしくはつまらない時、聞き手側は思わず話を変えたくなりますよね。
しかし、ここで「話が変わりますけど」と言うと、感じが悪くなってしまいます。話の腰を折ってしまうと、相手は面白くないのかと言う印象を与えてしまいムッとしてしまいます。
面白くない長話を変えるコツは、相手の話を変えているのに、変えているように思わせないことです。 「それで思い出したんですけど」と言えばいいのです。
「あなたの話を聞いて、今、思い出したんです」と言えば、悪い気はしないはずです。
言葉は衝撃をやわらげるサスペンションだと言います。
話を変えているのに、あたかも変えていないかのごとく見せるのは、上級者の技術ですが、悪い気は全くしないはずです。
話を変えない。
「いらっしゃいませ」より、
「こんにちわ」。
日本では、お店に行った時「いらっしゃいませ」と言われますよね。
この「いらしゃいませ」という言葉がつまらないと中谷さんは言います。返す言葉がなく、会話が途切れるからだそうです。
今まで、何の疑問も持っていなかった言葉ですが、「いらしゃいませ」という返せない言葉はよくないですね。会釈をするか無視するかしかないですものね。
さらにホテルでは謙虚に現れています。
一流ホテルは「こんにちは」と言います。
二流ホテルは「いらっしゃいませ」と言います。
一流ホテルであればあるほど、お客様がホテルマンに挨拶をするのだとか。それに、「行ってらしゃい」や「お帰りなさい」とも行っていただけますね。
このように対話を求めるべきなのが、本来ではないでしょうか?
相手の言葉が最後にならないようにすることです。
無意識に使っている言葉を、いかに変えていくかです。
いつの日か「いらっしゃいませ」が死語になるかもしれません。個人的には、もう平成で終わりにしませんか?と提案したいですね。
返事しやすい言葉を使おう
「3つ質問があります」より、
「1つ聞きたいことがあります」。
講演会や説明会などで、質問に来る人でありがちなのが、「2つもしくは、3つ質問がありまして」と前置きしてくることだと言います。
質問がたくさん出るのはいいことだと思います。しかし、熱意が感じられるのは「すみません、1つだけ聞かせてください」という人ではないでしょうか。
さらに、中谷さん曰く、「質問が3つあります」という人は、つまらない質問が多いそうです。
確かに、一気に複数の質問を投げかけるのは、マナー的にもどうかと思ってしまいます。また、回答者のこともあまり考えず、自分勝手なイメージが個人的にはあります。
リアクションで最低な言葉は、「ホントですか」です。
「ホントですか」と言う人の話は聞かなくていいのです。
つい言ってしまいがちな言葉ではないでしょうか?しかし、何もこの言葉から埋めれてこないのは間違いないです。
熱意を1つの質問であらわそう。
課題を聞き出す時は
「何か課題はありますか」より、
「問題なんてないですね」。
セールスマンは、まず「何かお困りのことはありますか?」と聞くことが多いですよね。
お客さんの立場からすれば、この言葉で「セールスに来られたな」と感じ、引いてしまうのだとか。
つまりこれでは、下手なセールストークで終わってしまいます。
では、どうすればいいのでしょうか。
心理学では、
「ありますか」と聞かれると「ない」、
「ないでしょう」と聞かれると「ある」
と言いたくなるのが会話なのだそうです。
うまく行っていることを伝えると、「実は困っているのだよ」となって、お客様の悩みが出てくるもみたいです。
一番話したくなるのは、反論する時です。
質問では、聞きたいことは出てきません。
好かれる人になるためには、相手から聞きたいことを最初から聞き出そうとしないことが大切なのです。
このように反論させることで、聞き出すことができるのです。質問ばかりされても鬱陶しいですよね。少し高度なテクニックですが、覚えておくとよいでしょう。
反論させよう
まとめ
いかがだったでしょうか?何となく、日常的に使っている言葉はなかったでしょうか?
言葉のひとつをとっても相手に与える印象は様々です。本書では全部で58もの言い換え例が記載されています。
気になった方は、ぜひ最後まで読んでみてください。