前田裕二『人生の勝算』に学ぶビジネスの本質とは!?

前田裕二『人生の勝算』に学ぶビジネスの本質とは!?

人生のコンパス、航海図を持って旅に出よ


今回紹介する書籍は、前田裕二さんの書籍『人生の勝算』です。

前田さんは、SHOWROOM代表であり、TVやマスメディアにも引っ張りだこの人気IT経営者です。

幼い頃に両親を亡くし、路上ライブでお金を稼いていた経験もあるような前田裕二さんの人生のコンパスから、熱い想いまで、ビジネスにつながるヒントがたくさん詰まっています。

 

 

 

 

目次

 

  1. スナックビジネス

  2. 一人の力では地球は動かせない

  3. コミュニケーションとは、さらけ出すこと

 

 

 

 

 

 

スナックビジネス


前田さんは地方出張に行くと、必ず現地のスナックを訪れるのだとか。その度に「すべてのファンビジネスの根幹はスナックなのではないか」と思わされるような学びを得るようです。


地方のスナックになれば、どう見ても流行っているようには見えません。しかし、何十年と商売を続けているケースがほとんどであります。


これはなぜか?そう考えていくと、スナックに潜む、永続するコミュニティの本質に気付かされます。



スナックには、それほど特別なお酒もなければ、美味しい料理もありません。お客さんは表層的な何かを求めてスナックを訪れているわけではないのです。つまり、目的が明確ではなく、「モノ消費」ではありません。



コミュニティが形成される上で、5つのエッセンスがあると前田さんは言います。

①余白があること
②クローズドの空間で常連客ができること
③仮想敵を作ること
④秘密やコンテクスト、共通言語を共有すること
⑤共通目的やベクトルを持つこと



①余白があること
スナックでは、ママ自体が確かな余白を持っています。ママは若くて綺麗な女性である必要ななく、お酒に弱くても問題ありません。未完成である方が共感を誘い、コミュニティが強くなるのです。


②クローズドの空間で常連客ができること
常連客の存在もポイントの一つです。初めてのスナックにはなかなか入りにくいものですよね。そもそもスナックのビジネスモデルが常連客によって成立しているからなんです。お客さんにとっての居心地の良い居場所になっていることが多いでしょう。

「信頼している人からのクレジットこそが新しい信頼を生む」という、これもコミュニティにおける鉄則です。



③仮想敵を作ること
常連客にとって、ママの存在は仲間であり、みんなで支え合う存在です。そんなママをせめる客は、みんなの敵になり、ママを守ることで結束が強まります。


④秘密やコンテクスト、共通言語を共有すること
トラブルが起きたときに、他のお客さんには言わなかったり、その場でいる人だけの秘密になる、胸にしまっておこう、という共通認識やコンテクストが出来上がります。


⑤共通目的やベクトルを持つこと
一つの目的にそれぞれが向かっていくことで、「絆」が生まれます。



これら、5つの条件を満たすならば、お客さんは本当に離れなくなり、コミュニティはより強固なものなるでしょう。

 

 

 

一人の力では地球は動かせない


新卒で入社したUSB証券という会社に宇田川さんという先輩がいたようです。前田さんはすごく尊敬していたようで先輩の背中を追いかけていたんだとか。

入社前に「何を勉強したいいですか?」と宇田川さんに聞いたところ、帰ってきた答えが次になります。

「勉強なんかいらないよ。とにかく人に好かれること。秘書でも、掃除のオバちゃんでも、受付の人でも、好かれなくちゃダメだ」


こう言われたようです。最初は半信半疑だった前田さんも、のちに好かれることの重要性がわかってきたんだとか。


宇田川さんは人に好かれる天才ですが、それ以前に、「人を好きになる天才」でした。他人と接して、その人のいいところや、感謝できるポイントを自然に見つけて、まず自分から本当に好きになってしまう。



好きになられたら誰だって、悪い気はしません。人間関係は鏡にようなものであり、好意を受けたら好意を返そうとするのが、人間という生き物です。心理学では返報性の法則とも言いますね。



宇田川さんはとても優秀な証券マンで、一人ずば抜けていたようです。ですがある日、一人でたどり着ける高みに物足りなさを感じてしまった。それからというもの、個人よりもチームでを育てて、より高みを目指す働き方に変わったと言います。


そこで意識した2つのことが以下になります。

一つは、誰からも好かれてサポートしてもらえる環境を作ること。当然そのためには、自分から好きになることが必要だと思っていたそうです。二つ目に、自分のこと以上に周りに時間を使って、周りを強く育てることで、チームとして最強になること。  



一人でいくら頑張っても、たかができることは限られています。仲間を増やしてチームを作れば、会社全体から、日本、そして地球だって動かせるかもしれない。


どんだけ優秀だって個人プレーには限界があります。より大きなスケールでビジネスを成功させるためにも、組織を強くしなければいけないのです。そのためにも人に好かれることが重要だと、宇田川さんは教えてくれたと思います。



よくビジネス書では、人に好かれる能力を磨きなさいと説かれていますが、僕は逆だと思っています。人を好きになる能力の方が、よっぽど大事だと思います。



まずは、自分から相手を好きになる努力をしましょう。そうやって愛をばら撒いていけば、きっとあなたのことも好きになってくれる人が増えるでしょう。

 

 

 

コミュニケーションとは、さらけ出すこと


営業成績が上手くいかなくて、悩んできた時に先輩に言われたことが、「プライドが高い」です。

「プライドはコミュニケーションの邪魔になる。まず、お客さんとコミュニケーションの接点を増やせ。そうしないと、俺たちの仕事は始まらない。あいつバカだねと思ってくれたら、成功だ。バカを演じきった次の日に、お客さんに電話してみろ。俺の言っていることがわかるはずだ」



営業の電話というのは、受け取る側にとっては嫌なイメージが強いです。だからこそ、お客さん目線で何を求めているのか?「どんな人の電話だったらとってあげたくなるか?話を聞いてみたくなるか?」の視点が重要なんです。


その後、前田さんは、芸人さんのようにバカをやって場を盛り上げるようになったようです。そうすると、電話しても親しみを持って相手が接するようになり、営業成績も向上したと言います。

バカをしてまで自分をさらけ出すことができるヤツに、コミュニケーションの扉は開く。営業の真理とも言える秘訣をつかみました。
一見すると社会的ステータスの高そうな株ビジネスの世界も、結局は、浪花節が通用します。「誰に仕事を頼みたいか?」という判断の場では、人情や愛嬌といった人間的な要素が最後の決め手になると学びました。



どんな仕事だって結局は人なんです。AIやロボットに負けない強力な武器にアンルことは間違いありません。恥ずかしい部分や短所、欠点を勇気持ってさらけ出しましょう。



コミュニティの条件の一つである余白の存在が、好かれる理由になるかもしれませんよ。

 

 

 

 

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