文豪スタンダールの名著「恋愛論」のノウハウを現代に超訳『運命の恋をかなえるスタンダール』

文豪スタンダールの名著「恋愛論」のノウハウを現代に超訳『運命の恋をかなえるスタンダール』

ベストセラー作家水野敬也の感動恋愛小説『運命の恋をかなえるスタンダール』


水野敬也さんは、「水野愛也」というもう1つの顔を持っています。今回はその2つがうまく融合した作品ではないでしょうか。


『夢をかなえるゾウ』を超える作品になってもおかしくありません。『LOVE理論』や『スパルタ婚活塾』のような作品とも相性がいいでしょう。


決していやらしさもないので、どんな人にも読んで欲しい作品です。


すごく心温まる作品で、僕はめちゃくちゃ感動して涙を大量に流してしまいました。外出先で読む人は要注意ですよ。


 

 

 

目次

 

  1. あらすじ

  2. 「絶望は幸福への伏線である」

  3. 「悪女(ファンタム)」になれ

 

 

 

 

 

あらすじ


主人公は、図書館で働く、恋愛経験ゼロの三十路女子、万平聡子。

聡子は子供の頃、父親が起こしたある事件のせいで、対人恐怖症になってしまい、名字を変えてなどして、なんとかバレないように隠れながら生きてきた。

ある日、聡子は職場の図書館で出会った青年に恋をする。

しかし、聡子はそんな経験も自信もなく、何も行動できない。

そんな時、自宅にある文豪スタンダールの名著「恋愛論」の本から、黒い煙と共に初老の男性が出てきた。

その男は「自分は恋愛のエキスパート、スタンダールで、恋愛指南をしてあげよう」と、言ったのだ。

驚きながらも聡子は、スタンダールのアドバイスを基に、青年との恋を進展させようと行動するようになる。

スタンダールからの課題は、「自分の外見で魅力のある場所を100個見つける」、
「悪女になる」など不思議なものばかり。

しかし、それでも、徐々に勇気を持って課題をこなしていくうちに、人と接する事そのものが苦手だった聡子は、徐々に変わっていく。

たくさんの人と出会い、楽しく会話できるようになっていったのだ。

そして、とうとう、青年とデートするような間柄になっていくのだが・・・。

「夢をかなえるゾウ」で有名な水野敬也が送るラブストーリー。




「絶望は幸福への伏線である」

 

「絶望は幸福への伏線である」

 言葉の意味が分からず首をかしげると、スタンダールは続けた。 「人は不幸な出来事に遭遇して絶望すると、その出来事の裏側に隠された真の意味が分からなくなる。だが、その絶望から立ち上がり、前に進み、幸福を手に入れたときには、はっきりと分かるのだ。絶望的だと感じたあの出来事こそが、自分を幸福へと導く最も重要な伏線だったということに」



とても勇気付けられる一言ですよね。

はじめて『運命の恋をかなえるスタンダール』を読んだとき、僕は何をするにもうまくいかなくて、絶望の淵に立っていました。

今は当時のつらい時間を幸福への伏線だと信じています。よくないことが続いて、「自分は運が悪いな」と感じているあなたを救ってくれる素敵な言葉です。


また、本書でも最後にこの言葉を伏線回収しますよ。あ、ネタバレですね!


おそらく、著者の水野敬也さんが、今回もっとも伝えたかった言葉ではないでしょうか?




「悪女(ファム・ファタル)」になれ


自分のことを好きになってもらうには、「悪女(ファム・ファタル)になること」だと言います。


悪女 ──フランス文学の『マノン・レスコー』や『カルメン』に代表される、男性を 虜 にして 翻弄 し、最後は破滅させてしまう女性の名称。恋愛至上主義のフランスで生まれた言葉で、英語の辞書でもファム・ファタルはフランス語のまま収録されているらしい。



現代でも、「小悪魔」な女子は持てているイメージがありますよね。

悪女の真似するところは、美貌やぶりっ子などではないようです。


「悪女だけが持つ武器。それは──『期待と不安を与えるコミュニケーション』だ」



「期待と不安を与えるコミュニケーション」をさらに詳しく読み解くと、振る舞い方が重要なんだとか。


「悪女! それは、男に対して『この女は手に入りそうだ』という期待と同時に、『いや、手に入らないかもしれない』という不安をも与えることで、『この女は手に入れる価値がある』と思わせ、虜にしていく存在なのだ。

 

悪女になるための第一歩は、悪女の『悪』に、『 戯れ』と書いて──」  言われるがままに書いていくと、スタンダールは力強い口調で言った。 「『 悪戯』だ」



どんな悪戯(イタズラ)が効果的なのかは、水野敬也さんの著書『スパルタ婚活塾』にある「おさわり四十八手」にて詳しく紹介されている。こちらもぜひオススメです。




まとめ


その他、スタンダールの『恋愛論』の超訳を紹介します。


「恋愛論第三十二章── 愛する男を幸福にするということは、自分の幸福に向かっての決定的な一歩

(中略)

「恋愛論断章四十三項── 誰からも好かれる者は誰からも深く愛されない。」

(中略)

「恋愛論第三十一章──情熱を持って恋をしたことのない人間には、人生の半分、それも美しい方の半分が 隠されている」



いかがだったでしょうか?

僕はお恥ずかしながら、本書を読むまでスタンダールの存在を知りませんでした。

また、精神病を抱えていることに勝手に共感して、とても感動しました。こんなに大粒の涙を流したのはいつ以来かわからないほど、泣いてしまいました。

主人公の聡子は非常に魅力的です。文学少女や文学少年に読んで欲しい1冊です。

 

 

 

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