仕事ができる人の特徴は、よく気がきくことだった!

仕事ができる人の特徴は、よく気がきくことだった!

気がきく人間、気が回る人間こそが本当の「頭にいい人」


今回取り上げる書籍は、山形 琢也さんの著書『気がきく人 気がきかない人―何が不足でもっと“いい仕事”ができないのか!』です。


気が利くとどうビジネスに影響があるのか。また、両者の違いは一体何なのか。本書はそのような疑問に答えてくれています。


気が利く、気がつく、気が回る、あるいは如才ない、目から鼻へ抜ける——これらはいずれも、いい仕事をしたり、日常生活を円滑にするうえでいちばん大切な資質である。



ここでは、6つにポイントを絞って紹介していきます。

 

 

 

 

目次

 

  1. 「気がきく」にもランクがあることを知れ

  2. 基本を守れば「問題の八割」はスッパリ解決

  3. 細心な人ほど「大胆」のツボを知っている

  4. イモづる式にお得意を増やす「SPINトーク」の魔力

  5. 「気がつく人」は状況分析がきちんとできる

  6. 「ピーターの無能力ライン」に近づいていないか

 

 

 

 

 

「気がきく」にもランクがあることを知れ


「気がつく」「気がきく」という能力は、仕事ができるようになるための重要な要素です。これにもランクが分かれていて、4つのレベルが存在すると著者の山形さんは言います。


まず第一は、「最低限のことをきちんとやる」というレベルだ。これはできて当たり前、できないとマイナスをもたらす性質がある。



当たり前のことにさえも気がつかない人が仕事をしているということは、実は恐ろしいことなのです。


第二のレベルは、「最低限ではないにしても、これくらいはやってもいいではないか」と、人が思うようなことだ。このレベルでは、できれば「よくやっている」と思われるが、できなければ「大したことはない」「こんな程度か」と評価を落とす。



当たり前のことがわかっていないということのほかに、「注意力が欠けているため気がつかない」というタイプもいます。

このタイプの典型的な行為が「誤字誤植」です。これでは書いた人間の能力が疑われてしまっても仕方のない話でしょう。


第三のレベルは、「プラス・アルファの価値」を持つというものである。これができれば、「けっこうやるではないか」と再認識されたり、改めて評価されたりする。


やってくれると嬉しい。気がきく人というのはこれができる人ではないでしょうか。


第四に、「頭一つ抜きん出る」というレベルがある。「普通ではちょっとできないなあ」と相手に感動を与えるもので、大きなプラス評価を生み出す。このレベルになると、練習してできるというだけでなく、天性の素質も必要なものではないかと私は捉えている。

 

 

 

基本を守れば「問題の八割」はスッパリ解決

 

そもそも「問題」の八割型は、「やるべきこと」をやっておけば回避できるものである。言い方を変えると、問題にならないようなことを問題にしてしまっているケースが八割もあるのだ。



交通事故にしたって、ルールさえ守れば、多くは防げるのではないかと思います。

多くの問題というのは、現場を見ていれば発見できるものばかりです。


社長だけうまくやっても、専務だけがうまくやっても意味がありません。社員一人ひとりが「当然のこと」をきちんとやる組織をつくることさえできたら、問題の八割は解決してしまうのではないでしょうか。


「当たり前のこと、やるべきことができていない」という言葉を他人事だと思ってはいけません。ときおり、自分の行動を振り返ってみてください。


あなたは「自分のやるべきこと」に気がついていて、それをきちんとやっているでしょうか?

 

 

 

細心な人ほど「大胆」のツボを知っている

 

人間というのは不思議なことに、「できる人」ほど大胆であると同時に細心であり、「ダメな人」ほど小心であると同時に大雑把である。



言うまでもなく、「大胆細心で仕事ができる人」とは「気がつく人」「気がきく人」であります。さらによく見ると、その仕事ぶりは「やるべきこと」を丁寧に実行していることがわかります。


つまり、必要なことは無駄なくきちんと遂行し、不要なことはやらないのです。


また、「やるべきこと」をやるというのは、トラブルを予防するための措置にもなります。


「仕事ができる人」はトラブルを未然に防ぐので、極力、無駄なことをしないで済むのです。このおかげで何事にも全力を出せることになり、大胆にも行動できるようになるのです。


逆に、「気がつかない人」は、トラブルに振り回され、全力投入することができません。そのせいで端から見て小心に映るのです。


つまり、大胆であるには最新でなければならず、大雑把であることは小心にならざるを得ないのだ。

 

 

 

 

イモづる式にお得意を増やす「SPINトーク」の魔力


いい関係を築くコミュニケーション術に「SPINトーク」というものがあると言います。これはイギリスで紹介されたもののようです。

「SPINトーク」の「S」は「Situation(シチュエーション——状況)」の「S」である。



状況をよく見て、よく聞き、正しく把握する。そして、その状況をきちんと相手に説明する。このプロセスを踏むことで、「同じ土俵の上で、お互いに状況を把握する」という共通認識が、共通問題、共通解決の最初の出発点となるのです。


状況がつかめたら、次に「P」、「 Problem(プロブレム——問題」がはっきりする。


解決すべき問題をはっきりさせましょう。

その問題を解決するためにどうしたらいいのかというのが、「I」で「Implication(インプリケーション)、これは「ヒントを与える」とか「示唆を与える」という意味である。



「こういう風にしたほうがいいのではないか」「こういう事例もある」といった知恵を出し合いましょう。


そこで忘れてならないのが、「これからはこういうことを求められる」という視点である。これが最後の「N」で「Needs(ニーズ)」である。



この「SPINトーク」を、それぞれ自分の個性に合わせてきちんとマスターすることが、その人の能力をアップさせて実績を上げるための大きな力となるはずです。

 

 

 

「気がつく人」は状況分析がきちんとできる


「仕事ができる人」がまず行うのは、「現場をきちんと分析すること」である、と山形さんは言います。現場を分析することはなめてはいけません。

きちんと分析していなければ問題点に気がつかないし、改善のヒントも出てきません。


いま現在の自分の状況を的確に把握することが、「仕事ができる人」が行う仕事の第一段階なのです。


山形さんはよく、「情報こそがすべての行動の原点だ」とセミナーで指導し、次のような仕事の流れを示しているようです。


情報なくして状況分析できず。
状況分析なくして情報判断できず。
状況判断なくして対策生まれず。
対策なくして効率行動生まれず。
対立行動なくして業績向上あり得ず。
業績向上なくして給料上がらず。
給料上がらずして働く喜び生まれず。
働く喜びなくして生き甲斐生まれず。
生き甲斐なくして幸福創れず。
幸福なくして人生完結されず。



情報が原点ならば、その情報をとらえて状況分析を行なうことは第一ステップです。


したがって、「気がつく」「気がきく」ためには、まず基本となる状況分析を的確に行えるようにならなければなりません。


そこで大事なポイントは、「ありのままを見る」ということです。楽観も悲観もなく、希望的観測も憶測も排除して、現実のままをとらえることが正しい状況分析の手法だといえるでしょう。

 

 

 

「ピーターの無能力ライン」に近づいていないか


「ピーターの無能力ライン」というアメリカの学説をご存知でしょうか。


たとえば、ある営業マンが成績を上げてナンバーワンになり、その功績によって営業部長になったとしよう。今度は自分が直接売るのではなく、管理が仕事になる。すると、営業の現場では有能だった彼も、自分以外の人間を使いながら仕事をする営業管理職では満足な結果を出せないということがある。これを「ピーターの無能力ラインに近づいた」と言う。



こういった例は実際によく見かけます。野球の世界でも、「名選手必ずしも名監督ならず」と言われますが、同じようなことでしょう。


どうしてこういうことになるのでしょうか。

それは、「自分が働くこと」と「他人を働かせること」、あるいは「自分が仕事をすること」と「組織で仕事をすること」の違いに、リーダーになったものが気付いていないからである。



この違い、ギャップに気がつかず、いつまでも同じ発想でいるため、「ピーターの無能力ライン」に近づいてしまうのです。


不思議なもので、集団、組織というのは「1+1=2」という単純な計算では動かない部分が多々あります。


だからこそ、リーダーというのは数合わせのできる計算先行型のタイプではなく、むしろ心理学者のようなタイプの方が求められるのです。

 

 

 

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