ビジネスで結果を出すためのコアスキル 『ロジカル会話術』

ビジネスで結果を出すためのコアスキル 『ロジカル会話術』

マンガでわかるビジネス会話術


論理思考やロジカル・シンキングと聞くと、つい身構えてしまう人もいるかと思います。今回はそんな皆さんにおすすめな書籍『マンガでわかる 必ず伝わる!ロジカル会話術』について紹介します。


タイトルを見てわかるように、「シンキング」ではなく「会話術」となっています。

「ロジカル会話術」とは、基本的ではあるけれども、応用範囲の広い「統合スキル」であり、言うなれば、今の時代に誰もが必要なOSなのです。


著者の船川さんは、アメリカのシリコンバレーでも経験を積んだコンサルタントです。ご自身の経験から、ビジネスで結果を出すために必要なコアスキルが、ロジカル会話術なのです。


マンガでわかりやすく解説されているのでおすすめです。

 

 

 

 

目次

 

  1. シンキングからダイアローグへ

  2. 「抽象のハシゴ」とは何か?

  3. 話は「結理事結」で!

  4. MECEを身につけろ!

  5. 相手の心を開くリフレクティヴ・リスニング

  6. 詭弁を見抜け

  7. できるコンサルタントの鉄板口ぐせ「そもそも」


 

 

 

 

 

シンキングからダイアローグへ


ロジカル・シンキングやクリティカル・シンキングなど、思考力がビジネスの定番になって20年近く経ちます。


そんな思考力の中でも、論理的に考える力、ロジカル・シンキングはとくに人気で、筋道を明確にアタマの中で組み立てる力はビジネスパーソンの必須スキルと言ってもいいでしょう。


しかし、考えるだけでは不十分なのです。仕事は他の人を巻き込んで初めて成立します。もちろん相手を動かすには、自分の考えだけでなく、相手の状況や要望も考慮しながら、お互いの前提や目的をすり合わせなければなりません。


これこそが、ダイアローグ(対話)です。

ダイアローグはお互いの共通理解を最大化しながら、新たな考えを共に創り上げることが狙い。お互いの意見に優劣をつけるのではなく、どちらも一理あることを踏まえて解決策を生み出すのが“ダイアローグ”と言えるでしょう。



まさに時代は「シンキングからダイアローグへ」なのです。

 

 

 

「抽象のハシゴ」とは何か?

 

コミュニケーションをとる時に重要な概念の一つは、「抽象のハシゴ」をスムーズに移動できることだ


日系アメリカ人の言語学者、サミュエル・ハヤカワが70年前に記した言葉です。


私たちは普段、ものごとを頭の中でまとめたり、相手に伝えるときに、よく抽象度をあげます。


キャベツ・ピーマン→「野菜」
野菜・肉→「食材」


こんなふうに一括りに表現することができます。これが抽象度を上げるという意味です。


しかし、抽象度の高い表現を使いすぎると、お互いがイメージしているものが食い違ってくることが起きてしまいます。


コミュニケーションをとる時に、「抽象のハシゴ」を意識しながら表現や使う言葉の抽象度を下げたり、あるいは抽象度を上げてまとめることは重要です。



お互いのイメージが共有されているのかどうか?と意識してみることが実践のコツです。


「つまり」、「まとめると」などの抽象度を上げる言葉と、「具体的には」、「例えば」と言って事例を挙げて抽象度を下げる表現を使い分けるのです。

 

 

 

話は「結理事結」で!


著者の船川さんは、アメリカのシリコンバレーにあるコンサルティング会社で働いたときに本書で解説する「ロジカル会話術」を磨く基礎を身に付けたようです。


コンサルタントは単なる肩書きではなく、どれだけの知的付加価値を出せるかが勝負であり、また論理的でなければ相手にされません。


中でも重要な学びの一つが「結理事結」だと言います。

英語では、Point(結論となる論点)、Reason(理由)、 Example(事例)、Point(結論)の頭文字をとってPREP、私はPREC(CはConclusion:結論の頭文字)ということもあります。



限られた時間で、かつ、単刀直入に相手に伝える際には、このPREPがとても有効です。


ポイント(結論)は、一点を指し示すものであり、尖っていなければいけません。「相手に刺さるメッセージ」です。


最後に、再びポイント(結論)を繰り返すことで、メッセージがより強調されるのです。これがまさにPREPの肝といえるでしょう。


プレゼンテーションの一つの型として、ぜひPREPを使ってみてください。

 

 

 

MECEを身につけろ!

 

MECEとはMutually Exclusive  Collectively  Exhaustive(お互いにダブっていないし、合わせたら網羅的になる)という意味で、ミーシーと発音します。


簡単にいえば、モレもないし、ダブりもないということです。


論理思考やロジカルシンキングを勉強すると、必ずと言っていいほど出てくるのが、MECEです。もともとの意味は数学で教える「集合の数」の話で、補集合のことなんです。


では、なぜ論理思考を身につける上で、MECEは重要なのでしょうか?

それは、何かを理解しようとしたら、まず分けることが基本だからです。


しっかり分けることができれば、「わかる」になるのです。


重要なのは、問題や対象を切り分ける「切り口」です。この「切り口」がカギとなり、MECEになれば、自然と取り組むべき課題が明確になっていきます。


日常に中にもMECE感のある言葉がたくさんあります。

喜怒哀楽、衣食住、大中小、
老若男女、五十音、和洋中、


などなど、たくさんの言葉が溢れているのです。


何か課題に取り組む際に、まずは「モレもダブりもないのか?」と問いを立てる習慣を身に付けましょう。

 

 

 

相手の心を開くリフレクティヴ・リスニング

 

リフレクティブ・リスニングとは、相手の言葉を反射(リフレクション)させるように、そのまま帰しながら聴くテクニックです。


これには2通りにやり方があり、相手の言葉をそのまま使うミラーリング(リフレージング)と、相手に言葉を要約、あるいはちょっと変えながら返すバラフレーシングがあります。


ミラーリングは心理学の用語ですが、聞きなれている人も多いかと思います。


さらに、この手法には2つのメリットが存在します。

メリット①相手の信頼感を高める
メリット②考える時間を確保する



話し手の言葉を使うことによって、聞き手は相手の話を聞いていることが相手に伝わります。そのことによって話しての信頼を得ることにつながるのです。


もうひとつは、相手の言葉を繰り返すことで、次に言葉を考える時間的な余裕が生まれます。

 

 

 

詭弁を見抜け


詭弁とは、言葉たくみに相手を煙に巻いてみたり、相手に発言をおとしめたりするものです。


弁論に長けた人たちの話を聞いているうちに、なんとなく説得されてしまった経験がある方も少なくないでしょう。


詭弁が厄介なのは、ある程度の論方を使っていることにあります。加えて耳障りにいい言葉や、初めて聞く言葉、あるいは聞き手がドキッとするような“心理的な揺さぶり”が入っていることもあるので、思わず納得してしまうのです。


そこで本書では、実践的な対策を3つ紹介してくれています。

①相手に使った言葉に注意を向けること
②論理的な点検
③疑問を持ったら、相手に投げかけること



詭弁の常套句なるものが存在します。冷静に考えれば、詭弁かどうかすぐにわかるはずです。


論点からずらしたり、議論しなければいけないことからそらしてくる詭弁もあります。論理的な詭弁ではないのがほとんどです。


また、少しでも素朴な疑問を感じたら、気後れすることなく相手に質問しましょう。こうすることで、話のペースを一方的に掌握されなくなります。


詭弁で強く責められたとしても、3つ実践的な対策を使って、対処すればなんの問題もありませんよ。

 

 

 

できるコンサルタントの鉄板口ぐせ「そもそも」


今やコンサルタントに限らず、問題解決できるか否かによって、人材の付加価値が問われるようになってきています。


問題解決にあたっては、現象と原因を切り分けて考えることが重要です。決して安易な解決に飛びつかず、本質的な対策をしなければいけません。


そこで必要なのが、「問題の構造化」という作業です。

現象ではなく原因に踏み込んで、原因とその相互の関係を明らかにすることが、「問題の構造化」と、いうことです。



問題を構造化するときに、おすすめの口グセが「そもそも」だと言います。

「そもそも、根本的な原因は?」と問うことによって、現象に目を奪われることなく、本質的な原因に迫る口火をきることができるのです。



まさに、「そもそも」は問題の真因を探る“鉄板口ぐせ”と言えるでしょう。

 

 

 

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