リーダーやマネジメントについて学べるビジネス小説『左遷社員池田 リーダーになる』

リーダーやマネジメントについて学べるビジネス小説『左遷社員池田 リーダーになる』

ビジネス界が大絶賛!人気のビジネス小説左遷社員池田 リーダーになる』とは!?


今回紹介する書籍は、鈴木孝博さんの左遷社員池田 リーダーになる: 昨日の会社、今日の仕事、明日の自分(ビジネス小説)』です。


本書は、ストーリーを通して「会社とリーダーの成長」を体感できる痛快な仕事ドラマです。小説でありながら、ビジネス書としての機能も充実していますので、小説好きにもビジネス書好きにも、オススメな一冊です。



あらすじを引用しておきます。

ドレッシング製造を手がけるフリージアは、アットホームな中堅企業。
しかしカリスマ創業社長が急死すると社内は一変。元銀行員の娘婿が新社長に就任し、
元敏腕経営コンサルタントを右腕に起用。しかし改革断行も虚しく、業績はジリ貧に。
そんな会社の危機に、ある男が立ち上がる。それは前社長と二人三脚で会社を築き上げた
「伝説のナンバー2」、近藤だった。近藤はまず、左遷され落ち込んでいた中堅社員・池田に
目をつける。こうして池田の「リーダー修行」が始まった……。




では、会社とリーダー、そしてマネジメントに関することを学んでいきましょう。

 

 

 

 

目次

 

  1. 有能なリーダー

  2. 幸せにするには

  3. 米軍リーダーシップ教育

 

 

 

 

 

有能なリーダー


まずはじめに、取材したのは前営業部長で、現在は子会社に「島流し」になった橘勇一郎という男です。

この橘という男は、聞いてみれば意外な経歴をたどっていた。新卒で大手総合商社に入社し、若手リーダーとして活躍したのだが、31歳の時に突如としてイタリアンレストランの接客に転身したという。そのお店もテレビでも度々紹介されるほどの有名店というので驚きです。


随所作主 立処皆真


この言葉を知っていますか?これは禅の教えの一つなのですが、「随所に主となれば、立つところに皆真なり」と読み下すようです。橘は単純に解釈し、「いつまでも主体的であること」と読んでいるようです。

決して物事を受け身にとらえず、自分で切り開こうと努力していれば、必ず見ている人はいるし、最後はわかってもらえるから


島流しにあって、苦しいはずの橘からこんな言葉が聞けるなんて、すごく大きな器の持ち主であることが理解できるかと思います。

 

リーダーは自分自身が主体的でなくてはいけない。またメンバーの主体性を自然な形で引き出せるのが良いリーダーだ。誰だって自分の価値を認め、より輝かせてくれる人になら、ついていきたいと思うだろう。


これは主人公をうまく引き込み成長させる前副社長のコンさんの言葉です。リーダーというものをうまく的確に捉えている一文ではないでしょうか?

 

 

 

幸せにするには

 

多くの人を幸せにするには、まず自分を幸せにすること。次に自分の身近な人たちや、自分の愛する人たちを幸せにすること。


このようにして広げていくものだと、コンさんは言います。自分の幸せ、そして家族や従業員の幸せを犠牲にした経営というのは、最終的に誰のことも幸せにはできないのではないでしょうか?

経営は、人間を幸せにするためにある。


ただ売上や利益だけを追求するものではないということです。仕事がいくら忙しいと言っても、家族や従業員をないがしろにはできません。たくさんの人を幸せにすることこそ、経営者やトップに立つ人がすることでしょう。


まずは身近なところから、自分の幸せも忘れないようにしましょう。

 

 

 

米軍リーダーシップ教育


リーダー開発の一つのモデルとして、注目されているものに「米国陸軍士官学校(ウエストポイント)のリーダーシップ教育」があります。軍隊のリーダーはスカウトで連れていくわけにはいかないので、自前で育てるしかありません。

育成のポイントは、『BE・KNOW・DO』の三つ。自分のあり方を質し(BE)、知識を得て(KNOW)、行動・実践する(DO)。これがリーダーシップ育成の極意だといいます。単なる「スキル偏重」の物知りにせず、考え、行動をともなってリーダーシップが出来上がるというわけです。


この『BE・KNOW・DO』こそ、私たちが意識することかもしれません。ただ、「リーダーシップを発揮してくれ」「早く数値目標を出してほしい」と言われても、いい声がけだとは思いません。「目標に向かって頑張ります」という回答にしかならないからです。

すべきことは目的の明確化と、その目的の共有です。全員が同じ方向を見ていることで優秀な成果を出すことができるはずです。

人は必要に迫られたり、ワクワクするような意義を見出した時、どんどん成長していきます。そのためには、まずは徹底的にあり方を考え、「目的」にこだわること。そして現場の一人ひとりが、活き活きと行動できる環境をつくること。それが自律的な強い組織風土づくりにつながります。


本書は、「会社とリーダーの成長」について物語で教えてくれる稀有な書籍です。主人公の池田たちと同様に、成長を加速させていきましょう。自分の理想とするリーダー像や、マネジメントについて考えるいい機会になり、自分の仕事、そして人生へと繋げてみては面白いかもしれません。

 

 

 

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