究極の速読法と、年収が10倍になるというヒントを解説
苫米地さんは、アメリカの大学院に留学した時に、速読が必要だと感じたと言います。やはり日本とは勉強量が比べ物にならないそうです。
しかし、これまでの速読術を解説したものはスピードにこだわっただけで間違っているのだとか。
速読を可能にするには、読者側がもともと持っている知識量が何より大切だと言います。
読者の側がもともともっている知識の量。これが速読を可能にする最大の条件なのです。
また、速読術には2種類あります。
(1)内容を素早く理解するための速読術
(2)読まなくてもいい本を見つけるための速読術
本書では、すべて解説していますが、今回は(1)について紹介します。
今まで速読法を試したけれど、うまくいかなかった人も、苫米地式速読術ハイサイクル・リーディングを試してみてください。本を読むのが楽しくなるかもしれませんよ。
目次
ステップ1.速読意識の醸成
速読を習得した人は、習得していない人に比べれば、明らかにアドバンテージを得ている、と言います。
2009年、文化庁が行った「平成 20 年度国語に関する世論調査(調査対象総数3480人、有効回答数1954人)」を見ると、「1ヵ月に1冊も本を読まない」と答えた人が全体の 46・1%にものぼっているのです。なんと日本人の半数近くが本を読む習慣がないのです。
また、「月に1、2冊は読む」と答えた人が 36・1%、「月に3、4冊」が 10・7%という結果です。
このことから、月に3冊以上読めば、読書家と名乗っても不足はないということが言えますね。
この事実から速読云々よりも、読書習慣を身につける方がはるかに重要だと言うことがわかります。
まずは、本を読む時間を作りましょう。
ちなみに、意外ですが「小説」を読むのが良いと、苫米地さんは言います。何んと小説を読むことでIQが上がるそうです。
小説には様々な感情表現が使われていて、表現力・語彙力が身につくとも言われています。
さらに、読書量と年収は正比例するという衝撃な結果も出ています。
貧しい者が状況を抜け出すには、「とにかくむさぼるように読め、そうすれば出口は必ず見つかる」ということが言えるでしょう。
まずは速読など使わなくていいから、本を読んでください。
そうすれば自ずと知識量は増えていきます。すると、その知識は速読をする際にも有利に働くわけですから、さらに多くの本が読めるようになります。すると知識量も増大し、速読のスピードはますます速まって、さらに多くの情報をあなたにもたらすわけです。この多くの情報こそがあなたを幸福へと導きます。そうなるためにも読書の習慣化を意識してほしいのです。
ステップ2.速読テクニック「先読み」の習得
いよいよこれから苫米地式速読術の「先読み術」を紹介していきます。
「先読み」とはまさに読んで字のごとく、先を読んでいく読書法です。
ただ、問題はそんなことがどうやったらできるのか?ということですよね。
今回紹介するのは、それを可能にする脳機能科学を使った速読術です。
何か難しそうに聞こえるかもしれませんが、非常にシンプルな方法です。
「2行目を意識する」ということだけです。
もう少し追加すると、読んでいる行の1行先を意識にあげるのです。縦書きであれば左の行を、横書きであれば下の行を、意識しながら読んでみて下さい。
始めはなれないかも知れませんが、トレーニングして慣れてくれば、いつの間にか早く読めるようになっているはずです。
2行読みが出来るようになったら、次は3行読み、4行読みと、読む行数を増やしてみてください。慣れてくれば3行分ぐらいを丸ごと読みながら、意識の中では論理的にストーリーを追っている状態を維持できるようになるはずだと言います。
でも、あまり読むスピードにこだわるよりも、読書する癖・習慣をつけることを意識して始めてくださいね。
ステップ3.あなた自身をハイサイクル化させるためのトレーニング法
最後に、あなた自身をハイサイクル化しましょう。
ハイサイクル・リーディングは、人間のクロックサイクルを加速させることで実現するメソッドなんだと言います。
これは速読の枠を超えて、理解力・判断力・行動力など、動きそのものを早することにつながるのだとか。
脳のタスク処理をハイサイクル化するための3つの要素
- すべての行動を加速する
- 並列度を上げる
- 抽象度を上げる
Twitterにツイートするのがおすすめです。140文字以内という制限もあるので、素早く端的に説明できますね。
早く読み、早く話すということも、ディベーターには必須の基礎力です。
それに加えて、文章をイメージする力もつけましょう。
「速く読むとは速く理解すること」
これが速読の本質です。文章のイメージ化は、速く理解することに欠かすことのできない大切なスキルなのです。
日常的にできる訓練として、Twitter以外にも「メニューを1秒で決める」というのもあります。
これも速読と同じ原理ですよね。もともとある知識量を使って、イメージを膨らませること。
このように訓練していきましょう。
あなた自身がハイサイクル化されれば、仕事のスピードも変わってくるはずです。
どんどん頭をフル回転させてやりましょう。脳というものは、我々が思っているよりも、活動していないのです。もっと負荷を与えても大丈夫ですよ。しかし、体の健康には注意してください。