すべての答えは「型」にある
最近だと、日本の教育方針も個性を尊重し、育てるようなものに変わってきています。しかし、それは本当に正しいのでしょうか?
「個性なんかいらない」
「型にはまってこそ、成功できる」
こう考えるのが、マンガ家の三田紀房さんです。三田さんといえば、『ドラゴン桜』『マネーの拳』『銀のアンカー』などの作者として有名です。
中途半端な個性なんかジャマになるだけで、捨ててしまった方が良いとも言います。非常に過激な物言いではあるが、どうなのでしょうか?
世の中には、成功するための『型』がある。
個性も才能もいらない。ただ用意された『型』にはまればいい。
今回紹介する書籍は、三田紀房さんの『個性を捨てろ! 型にはまれ!』です。
どちらが真実なのかはわかりません。それを決めるのはあなたです。ぜひ気になった人は本書を読んでみてください。
目次
- 成功は最短距離でつかむ
- 個性なんかいらない
- 失敗をリサイクルしてみる
- 自分の「型」を崩してみる
成功は最短距離でつかむ
誰だって成功したいですよね。各々が望む理想の形に近づきたいと思っているはずです。
とはいえ、自分の成功について、どれくらい真剣に考え、実行に移しているのでしょうか?
多くの人が理想を思い浮かべるところで止まっていて、実際に行動に移っていないように思います。
「いつかそのうち」「チャンスが来たら」
こんな風に思っていては、いつまで経っても成功できないはずです。
もしチャンスが残されているとするなら、やるタイミングは「いま」なのだ。
「いま」でも遅いかもしれません。回り道しているヒマなんてないですよ。
おそらくドラゴン桜の主人公、桜木建二ならこう言うでしょう。
「成功は最短距離でつかめ!!」
そして続けるはずだ。
「遠回りなんかしてたら成功は逃げていく。 最短距離で追いかけるからこそ、成功できるんだ!!」
個性なんかいらない
「個性なんかいらない!」というのが、三田さんの意見です。
個性というのは、誰にでもあります。その人ならではの長所や短所、癖だってあるでしょう。これまで歩んできた人生だって立派な個性です。
しかし、個性はあくまでも、第三者が客観的な視点から評価するものであって、自分で評価できるものではないのです。
自分で考える自分の長所、あるいは自分ならではの個性なんて、ほとんどの場合が「こうありたい自分」の姿でしかない。
ただの押し付けであり、周囲からすれば非常に迷惑になるでしょう。
だから、無理に個性的であろうとする必要はないのです。まずは基礎をしっかりとやりましょう。
本当の個性とは、他人と同じことをやっていく中でこそ、明らかになってくるものなのだ。周囲と同じことをやっていく中で、違いを見つけ、そこを伸ばし、自分のものにすること。それが個性なのである。
失敗をリサイクルしてみる
どうしてもアイデアが浮かばない時ってありますよね。アイデアの素となる「組み合わせ」すら思いつかないなんてことも。
そんなときに、三田さんは過去の失敗を洗い直すようにしているようです。すると、一度ボツになった企画も、組み合わせからアイデアが生まれることがあるのだとか。
どんどん過去に失敗をリサイクルしてみましょう。
「失敗はリサイクルできる」という意識が生まれると、アイデア不足・枯渇の心配はなくなり、次々出てくるのではないでしょうか?
つまり、失敗を恐れなくなるのです。たいていの人は失敗を恐れて新しいことにチャレンジできません。しかし、たとえ失敗しても自分の貯金となり、財産となるのが真実なのです。
自分の過去、つまり経験とは、徹底的に利用してこそ価値が出てくるものなのだ。