ZOZO田端信太郎が語る、ブランド人になるためには?
「スーパーサラリーマン田端さんのようにブランド力をつけるには、具体的に何をすればいいのか?」を知ることができる、これからの新時代を生き抜くために必要な必読の一冊です。
「ブランド人」とは、文字通り「個人にブランド(付加価値)が乗っている人」のことを指します。
まさに、田端さんのように数々の名だたる企業から引き抜かれてこれまで渡り歩くことを可能にしたのがブランド人であったからでしょう。
独立したわけでもなく、一人のサラリーマンでありながら、ここまでのブランド力を築く人は、他にいないはずです。それぐらい異色な経歴です。
そんな「ブランド人」を身につけるためには、一体どうすれば良いのだろうか?
この疑問に答えてくれるのが、本書の魅力です。
今回は、個人的に感銘を受けた5つについてピックアップして紹介します。
目次
ブランド人の仕事とは何か
ブランド人の道はお客様とともにある、と田端さんは言います。
今自分がやっている仕事について一度考えてみてください。直接誰かの役に立っていますか?
どうすれば人が喜ぶか、これを追求していく先に、新しいサービスが生まれます。
お金にとらわれず、他人を幸せにすることを第一に考えましょう。
生活の悩みを解決していくうちにブランドが形成され、あとからお金が付いてくるんだとか。
一言で言えば、「お客様を喜ばせること」、それだけがブランド人の仕事だ。
(中略)
夜寝る前に、「今日1日の自分の仕事は、誰を喜ばせたのか? 誰の役に立ったのか? 誰から感謝されたのか?」
このことを念頭において、仕事をしてみましょう。そして相手の立場になって想像力を働かせれば、仕事の価値が上がると言います。
とにかく量をこなせ。量が質を生む
ブランド人になるには、とにかく量をこなす必要があると言います。
プロブロガーで有名なイケダハヤトさんも、とにかく量が大事だと言っています。「#ブログ書け、#動画撮れ」と口癖のように言っていますね。
他人が喜んで銭を払ってくれるようなレベルにまで、仕事の本質を高めるためには、圧倒的な量をやりきる時期が絶対に必要だ。 量をこなさない人間が、ブランド人になることは絶対にない。 量は質に転化する。
「圧倒的努力で、大量の仕事をこなす」。これしか、ブランド人の階段を登り続けるための体力はつかない。
僕もこの考えに賛成ですね。
いきなり、質を求めるのは難しい話です。
量をこなしながら進む中で、試行錯誤を繰り返したのちに良いものができるはずです。
つまり、行動しながら考えましょう。
ほとんどの人は量をたくさんこなす前に、成果が出なくてやめてしまいます。何かにとことんハマってやり尽くしましょう。
この考えは、以前紹介した『多動力』とも似ていますね。
売上よりもインパクトを残せ
目の前の小さな利益を追求するよりも、何か伝説に残すことが大事だ、と田端さんは言います。
仮に失敗したとしても殺されるわけではありません。打ち首や切腹なんかは、当の昔の話です。せいぜい酷くて会社をクビになるぐらいでしょう。
あなたにブランド力があれば、すぐに再就職先は決まるはずです。何も恐れず、多くの人の記憶に残るようなことやり遂げましょう。
成功すれば、利益はあとからついてくるでしょうし、その時は、あなたにブランド力が備わっているはずです。
ブランド人になりたければ、社内での人事評価ではなく、社外へ向けて、圧倒的なインパクトを残すことを最も重視するべきだ。仕事をするにあたって、途中プロセスである社内評価ではなく、社外においてインパクトと爪痕を残すことをより重視することがブランド人の基本態度だ。
会社の利益をあげても、あまり給料には反映されないですよね。つまり、そんな小さなことではなく、インパクトを残し、伝説の〇〇を作っちゃいましょう。
「優秀な人」よりも「面白い人」のほうが強い
これからの時代には、従来のような学歴がほとんど関係なくなると言われています。
では今後、何が必要になるのかというと、本書のタイトルでもある「ブランド人」です。
テストの成績が良い優秀な人はたくさんいるが、面白い人というのはなかなかいないですよね。それくらい希少価値が高いのです。
人はどうなるのかわからない予測不能なことにワクワクする。どんなに優秀であっても予定調和で予測可能の安定した人生を送っている限りブランド人への道は拓けないのだ。安く定まると書いて安定と読む。 正しいよりも楽しい道を、賢いよりもおもしろい道を選び取れ!
何もお笑い芸人になれということではないはずです。誰かにワクワクされるような面白い人を目指しましょう。
安定なんかクソくらえですよ。リスクを恐れず、冒険しましょう。
フォロワー1000人を超えない人間は終わっている
かなり過激な発言で炎上しそうな内容ですが、言っていることは正しいと思います。
フォロワー数があなたの価値がどれくらいかを客観的に表した数字ともいえるでしょう。あくまで目安なので、フォロワー数が全てではないですよ。
ただ、この影響力というものは、これからを生きる上で、ぜひ身につけてほしいものです。
また、ブランド人には必要不可欠です。
さあ早速始めてみたはいいが、ツイッターのフォロワー数が伸び悩んでいるのではないだろうか?
いつまで経ってもフォロワー1000人を超えない人には、はっきり言ってブランド人としての素質はない。
ツイッターを半年使ってみてフォロワーが500人や600人で伸び悩んでいるようであれば諦めたほうがいいだろう。
厳しい意見ではありますが、量をこなしながら試行錯誤するしかないですね。僕もフォロワー1000人もいないので、意識を変えて取り組みます。(笑)
Twitterは簡単に誰でも始められるSNSです。発信活動を始めるにはもっとも使い勝手がいいツールですので、ぜひ活用してください。
まとめ
これからの新時代を生き抜くためには、個人のブランド力が重要になっていくことは明らかです。
今の勤め先の会社だけに収入を依存するのではなく、会社なんて、いつ辞めても平気というぐらい余裕を持つといいかもしれません。
『ブランド人になれ! 会社の奴隷解放宣言 (NewsPicks Book)』は、楽しく生きようと背中を押してくれる一冊です。
今後も田端さんの動向に目を離せません。
『ブランド人になれ! 会社の奴隷解放宣言 (NewsPicks Book)』の読者におすすめの書籍を紹介
死ぬこと以外かすり傷
本書の編集もしているNewsPicks Book編集長を務める箕輪厚介さんの『死ぬこと以外かすり傷』もおすすめです。数々のベストセラーを世に輩出してきた伝説の編集者です。オンラインサロン箕輪編集室もされています。
→堀江貴文『多動力』ホリエモン流これからの時代を生き抜くために