不安障害とは、どのような障害か?『面白いほどよくわかる!臨床心理学』

不安障害とは、どのような障害か?『面白いほどよくわかる!臨床心理学』

不安障害とは!?5つの不安障害を解説

 

「不安障害」

この言葉を聞いたことがある人はいても、中身の内容まで知っている人は少ないのではないでしょうか?今回は、下山 晴彦さんの書籍面白いほどよくわかる!臨床心理学』から5つの不安障害を解説します。

かつて、フロイトが病的な不安に関する問題を「神経症(ノイローゼ)」という概念でまとめました。しかし、その後研究が進むにつれて、神経症にまとめられていた障害はそれぞれ異なるメカニズムを持っているとされるようになりました。

なかでも、不安感が症状の中心となるのが「不安障害」です。

 

 

 

 

目次

 

  1. パニック障害

  2. 全般性不安障害(GAD)

  3. 恐怖症性不安障害

  4. 強迫性障害(OCD)

  5. PTSD(外傷後ストレス障害)

 

 

 

 

 

① パニック障害


最近、有名人がパニック障害であることを告白して、少し認知されたかもしれません。

パニック障害とは、パニック発作を主な症状とする不安障害の一種です。


パニック発作というのが、内科的に異常がないのにも関わらず、動悸、窒息感、発作、めまい、といった恐怖感が突発的に起こる現象を指すようです。

発症する割合は、100人に2〜4人ほどで、とくに女性が多いそうです。


パニック発作が、理由なく突然起こるため、「また発作が起こるかもしれない」という「予期不安」が強くなるのだとか。発作を恐れて、外に出歩かなくなり、日常生活に支障をきたしてしまう人も多いようです。「広場恐怖症」というものも合わせて発症する人が、パニック障害の約半数にともなうと言われています。

 

 

 

② 全般性不安障害(GAD)


漠然とした不安は、誰しもあるもので経験しているかと思います。基本的にはある期間を過ぎると、なくなります。ところが、「全般性不安障害(GAD)」では、日常生活のさまざまな出来事に対して、理由がはっきりしないまま、過剰な不安感が長期間続くようです。

これは、間違いなく日常生活に支障をきたしてしまいます。不安を感じる対象も、幅広く、仕事や学校、家庭生活など身近なものから、天災、外国での戦争など、多岐に渡ると言います。

GADは100人に3〜8人という割合で、決して少なくありません。また、先ほどのパニック障害と同様に、女性の発症率が高く、男性の約2倍と言われています。


GADの主な症状としては、強い不安感が身体や精神にも影響を及ぼし、現れます。対処する方法は大きく2つです。

慢性的な不安」と「過緊張」の2点を取り去ることです。

 

 

 

③ 恐怖症性不安障害

 

通常は恐れる必要のないある特定の刺激や状況に対して、過剰な恐怖感をいただいき、それらを回避しようとする不安障害が「恐怖症性不安障害」です。


恐怖を感じると、不安反応を起こし、パニック発作が生じることもあるようです。

恐怖症不安障害の特徴として、3つの恐怖症が挙げられます。それが、特定の恐怖症、広場恐怖、社交恐怖です。


特定に恐怖症は、さらに5つの型があります。

①動物型
②自然環境型
③血液、注射、外傷型
④状況型
⑤その他の型


広場恐怖は、少し紹介しましたが、追記します。「外出恐怖」とも言われることもあり、人混みに出かけたり、乗り物に乗りことに恐怖を感じ、外出を避けようとするようです。パニック発作を起こしてしまうこともあるのだとか。

社交恐怖は、別名「対人恐怖」とも言います。見知らぬ人たちの中で注目を浴びたり、何らかの行為をすることに強い恐怖心を抱いてしまうようです。他にも「視線恐怖」「赤面恐怖」「表情恐怖」「スピーチ恐怖」などがあります。


ここまで聞くと、自分も当てはまっているという方もいるかもしれません。安心して下しい。何も不思議ではありません。なぜなら、恐怖症性不安障害の発症率は約10人に1人の割合で、非常に多いからです。

 

 

 

④ 強迫性障害(OCD)

 

「強迫性障害(OCD)」とは、「強迫観念」と「強迫行為」というふたつの症状をもった不安障害の一種です。


強迫観念とは、ある思考やイメージ、衝動などが繰り返し浮かび、強い不安や苦痛に襲われることを指すようです。自分では抑えることができず、度を過ぎた心配性とも取れる特徴があります。

強迫行為とは、強迫観念によって引き起こされた不安や苦痛をなくすために、繰り返し続ける儀式のようなものだと言います。


社会生活はもちろん、日常生活を送るのも困難です。また、うつ病を伴うことも多い傾向があるようです。


対処法ですが、強迫観念には認知のゆがみを正す認知療法が効果的で、強迫行為には、曝露反応妨害行為が有効と考えらています。

 

 

 

⑤ PTSD(外傷後ストレス障害)

 

「PTSD(外傷後ストレス障害)」と他人からの攻撃、事件や天災などによる強烈な身体的または精神的なショックが心の傷(トラウマ)となり、その体験に対して強い恐怖を感じ続ける不安障害です。


近年、震災や犯罪事件の被害者、目撃者にPTSDの症状が見られ、注目されるようになってきています。


PTSDの主な症状は3つあります。「回避」「侵入」「過覚醒」です。

回避とは、その名の通り、トラウマになった障害や関連する事物を避けることです。

侵入とは、トラウマ体験がフラッシュバックしたり、悪夢によって再現してしまうことです。

過覚醒とは、物音や刺激に対して過敏になり、集中力の低下や不安が起こる状態を指します。


このような症状がトラウマ体験後の4週間以内に生じた場合は、ASD(急性ストレス障害)と診断されます。そして、それが4週間以上続く場合はPTSDと診断されます。

 

 

 

 

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