AIにできること、できないこと—ビジネス社会を生きていくための4つの力

AIにできること、できないこと—ビジネス社会を生きていくための4つの力

AIに高い知性はあるのか?


ここ近年、AIの話題はさまざまなメディア・報道でも散々取り上げられることで、身近なモノとなりました。


「AIが人の仕事を奪うのではないか」と危惧している方もいるでしょう。とはいえ、実際にAIは何ができて何ができないのか、理解している人は少ないかと思います。


今回そんな悩みを解消してくれる1冊が、『AIにできること、できないこと—ビジネス社会を生きていくための4つの力』です。


本書は、仕事でAIに直接関わっているビジネスパーソンはもちろん、AIの今後がなんとなく気になっている社会人から、子供の将来に不安を感じている保護者の方にいたるまで、幅広い層におすすめです。

 

 

 

 

目次

 

  1. AIに知性はあるのか

  2. 弱いAI、強いAI

  3. AIでできること、できないこと

 

 

 
 
 
 
 

AIに知性はあるのか


そもそもA Iに知性は存在するのか?高い知性を持っていることこそが人間の最大の特徴であるはずです。


本書では、知性について次のように定義しています。

「自分で考えて環境に対応し、より良い成果を達成する能力」


まさに人間が得意としているものです。チーターのような足の速さもなく、熊のような力もなく、イルカのようにうまく泳ぐことも、鳥のように空を飛ぶこともできません。


それでもなお、地球上で動物たちを食らい、食物連鎖の上位にいるのは、高い知性を持っているからでしょう。


もし、AIやロボットが高い知性を獲得することができれば、人間を超えるというのも不可能ではないかもしれません。


しかし、現時点ではそこまでの高い知性を構成していません。まだまだ機械的なもので人間のような対応力は持ち合わせていないのです。


徐々に、人間の仕事が奪われていくかもしれませんが、それは言い換えれば人間がしなくてもよかったもの。高い知性を必要としない仕事ということです。

 

 

 

弱いAI、強いAI


AIを実現させるアプローチとして、強いAIと弱いAIという2つの考え方が存在します。

強いAIとは、知性の仕組みを明らかにした上で、その仕組みをAIに搭載して、コンピュータに知的な作業を行わせる方法


搭載された知性は、初めはまだほとんど理解していません。しかし、「自分で考えて環境に対応し、より良い成果を達成する能力」を持っています。


強いAIのアプローチの仕方はとても理にかなった方法に思えます。しかし、残念ながらまだ誰も知性の仕組みを解明していないため、現実的ではありません。


当然ですが、生きている人間の脳の動き・活動を誰も見ることができないのでなかなか解明が進んでいないようです。


一方、弱いAIというのが現在すべてに使われているアプローチとなります。

弱いAIとは、 知的な作業に等しい結果を得られる仕組みを作る
というアプローチです。


これを少し付け加えると次のようになります。

知的な作業に等しい結果を得られる仕組みを、知的ではない方法を使って作る


つまり、今のAIに知性はないのです。

 

 

 

AIでできること、できないこと


では、いったい今のAIには何ができて何ができないのでしょうか。ここからは知性を持つうえで何が足りないのか、実態を明らかにします。

AIが知性を持つ上で必要な要素を列挙してみます。

・動機:解決すべき課題を定める力(解くべき課題を見つける)
・目標設計:何が正解かを定める力(どうなったら解けたとするかを決める) ・思考集中:考えるべきことを捉える力(解く上で検討すべき要素を絞る) ・発見:正解へとつながる要素を見つける力(課題を解く要素を見つける)


これらの4つの要素は連動しています。なんとなくこれら4つの要素が知性を形成していることが理解できたかと思います。


「自分で考えて環境に対応」しながら、臨機応変に「より良い成果を達成する」ことが知性の実現に必要となります。


知性の4つの要素について、今のAIはどこまでできているのでしょうか。実は「発見:正解へとつながる要素を見つける力」以外はあまり実現できていないようです。


まとめると、今のAIには知性を持つには程遠い状況です。AIが知性を持つ上で必要な要素をまとめると以下のようになります。


・動機:解決すべき課題を定める力がなく、人が決めなければならない
・目標設計:何が正解かを定める力がなく、人が決めなければならない
・思考集中:考えるべきことを捉える力は弱く、人の知見に頼る面も多い
・発見:正解へとつながる要素を見つける力は、質より量でカバーされている ・知性の4要素を組み合わせる力は、ほとんど手つかずである

 

 

 
 
 

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