「リーダーシップ」は日本人の最重要課題

「リーダーシップ」は日本人の最重要課題

未来に向けてアップデートされた仕事術


今回紹介する書籍は、ピョートル・フェリークス・グジバチさんの『0秒リーダーシップ』です。


グーグル(現Alphabet社)やモルガン・スタンレー等にて、長年、人材開発やリーダーシップに携わってきた著者からみて日本人にひとつ足りないものがあると言います。


これからの時代、グローバル標準で仕事をしていくためには、もちろん語学力も必要ですが、それ以前に自ら手を挙げて動き出すための力、「リーダーシップ」が最重要です。


そこで今回は、「リーダーシップ」について掘り下げていきます。





 

 

目次

 

  1. そもそもリーダーシップとは

  2. リーダーシップの3つの基本

  3. ホウレンソウの落とし穴

  4. 「ヒーローズ・ジャーニー」

 

 

 

 

 

 

そもそもリーダーシップとは


英語のリーダー(leader)には「先頭に立つ人」「先導者」という意味があります。戦場でもない限り命の危険はありませんが、批判の矢面に立つ可能性は高くなるでしょう。また失敗することがあれば、何かしらの責任を取る必要があるかもしれません。それでもなお、あえて率先してやってみるのがリーダーではないでしょうか。本書では次のように定義しています。

リーダーシップとは、リスクを取って新しく何かを始めることを意味します。


これによって、チームが動き、成果が生まれ、目標が達成されるのです。


大それたことではなくても、次のような些細な行動もリーダーシップに沿ったアクションとなります。

・知らない人に声をかけること
・新しい仕事のやり方を提案すること
・みんなとは違う意見を口にすること
・あえて空気を壊す発言をすること


リーダーシップという意味を履き違えていたのではないでしょうか。一見選ばれた人が持つモノと思われがちですがそんなことはありません。

リーダーシップとは、従来の自分の枠を超えて、新たな一歩を踏み出すことです。


世界は日々変化しています。自分たちが何も変わらなければ、チャンスを逃すばかりか、どんどん時代に残されてしまいます。


今こそ、個人がリーダーシップを発揮して動き出すときです。




リーダーシップの3つの基本


周囲にリーダーシップを発揮していくためには、3つの側面があると著者ピョートルさんは言います。


①優しさ
英語の「ナイス(nice)」と「カイン(kind)」は、どちらも「優しさ」を表しますが、意味は異なります。

リーダーシップの「優しさ」は、「ナイス」ではなく、「カインド」の「優しさ」です。親は子どもに優しく接する。店員さんはお客さんに優しく接する。恋人同士、友達同士でも優しく接する。「優しさ」は相手との信頼関係を築く最初のステップです。


②厳しさ
優しいだけでは人間関係はうまくいきません。時には厳しい態度で接することも必要です。

一緒に働くチームみんなのためにも、リスクを取って正しいことを言う、正しいことを指摘する必要があるのです。といっても、相手の言動をただ否定するのではなく、建設的な結果を生むためのフィードバックです。要するに、仕事において、甘えは許さないということです。


③茶目っ気
「茶目っ気」とは、ちょっとした笑いを生むような遊び心のことを指します。ジョークの一つでも交えることで、相手の心をほぐし、クリエイティビティを引き出すのです。


これらは太鼓人だけでなく対チームでも同じです。どれか一つに偏らず、3つそれぞれをケース・バイ・ケースで使い分けましょう。


この3つの基本ポイントを意識すれば、どんどんリーダーシップを発揮していけるでしょう。




ホウレンソウの落とし穴


日本では「ホウレソウ(報告・連絡・相談)」が仕事では求められます。しかし、本書ではこの日本式のホウレンソウに問題があると言います。

外資系企業ではよく「Don’t bring me problems, bring me solutions.(課題を持ってくるな、解決策を持ってこい)」と言われますが、ソリューションのない提案は、提案とは言えません。


海外では自分なりの解決策を考えて提案することが求められるのです。ただ事実を伝えるだけでは、次のアクションにつながりませんよね。それでは仕事としても評価されないでしょう。


人を動かすためには、自分の意見をストーリーにして語る技術が欠かさないのです。




「ヒーローズ・ジャーニー」


著者ピョートルさんが、キャリアを考えるときによく使っているコンセプトが「ヒーローズ・ジャーニー(英雄の旅)」だと言います。

日常の世界から非日常の世界へと旅立ち、さまざまな困難を乗り越え、元の世界へ戻ってくる。この一連のサイクルを「ヒーローズ・ジャーニー」と呼んでいます。


「ヒーローズ・ジャーニー」のパターンは、ジョージ・ルーカス監督の映画『スター・ウォーズ』をはじめ、さまざまな物語に取り入れられています。


ピンチに出会したときこそ、新たな旅立ちに向けた「お告げ(Calling)」ではないかと思います。失敗したときほど、新しい一歩を踏み出したり、新たな経験をしたりと、まさに文字通りピンチはいくらでもチャンスに変わります。


「ヒーローズ・ジャーニー」で旅に出て苦労したヒーローは、いつか必ずギフトを手に入れます。それを持ち帰って、今の仕事に活かすもよし、全く別の仕事を始めてもいいのです。


何か今の自分を変えたいと思っているのであれば、「ヒーローズ・ジャーニー」を起こしてみてはいかがでしょう。



 

 

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